マンションの悪質な勧誘増加中・キーワードは「強引・強迫」「長時間勧誘」「夜間勧誘」 (Livedoor News)
http://news.livedoor.com/article/detail/5168132/



困ったニュースが立て続けに出ています。
マンションの勧誘という記事。
また同日に似たような記事が…


「名刺交換」が誘い水 新手の投資用マンション勧誘でトラブル急増 (Livedoor News掲載,産経ニュースより)
http://news.livedoor.com/article/detail/5169228/


どちらの内容も不動産営業会社にとっては問題となる出来事じゃないでしょうか。

低金利時代と言われ、売り手市場より買い手市場といわれる今の時期に。
こういったニュースは残念でしかありません。

実際にこういった営業手法が実在するのも現実です。
サブプライムローンからの金融破たんによって多くの不動産業や建設業が大打撃を受けました。
それから数年たった今でも業界の状況が良くないことは確かです。

金融機関が貸し出しを渋り、絞めていく。
借り入れができない企業も多くなってきて体力も続かず倒産。;
そんな会社を嫌というほど見てきました。

だからこそ、業者側では少しでも多くの現金を蓄えておきたい。
少しでも多くのリスクに備えたいというのがあると思います。


それに加えて、金融機関の審査も厳しくなりました。
最近では総量規制という法律も加わり、消費者がお金を借りることも難しくなってきています。

不動産で言うと、借りれない人が増えている。
借りれる人が限定されてきている。

そうなれば必然的に、狭いマーケットに生き残りをかけてどっと営業マンが押し寄せる。
特に投資用のマンションであれば、ある程度の年収や勤め先の規模なども重要になってくるため、アプローチがかかっている人は様々な業者からの営業がひっきりなしに来る状態だと思います。

逆に、それ以外の人には営業がかからない。
だって金融機関がお金を貸さないんです。勧誘がないのも当り前ですよね。


実際に多くの不動産会社が無くなり、今現時点で残っている会社も生き残りをかけて経営しています。
少し規模の小さい会社にとって見たら不利ですよね。

同じ人にいろんなところからアプローチが来るわけですから。
購入するにしても選択肢が広がる。
たくさんの業者の中から条件の良いところを選べる。

しかも今は低金利時代。
バブルのような大幅な地価上昇は考えずらいとしても、定期的な賃料収入が得られることに大きな魅力はあります。
追い打ちをかけるように、もらえる年金が下がるというニュースも同日に発表されました。


年金支給:来年度は減額 物価下がり5年ぶりに毎日新聞 2010年11月27日
http://mainichi.jp/life/money/news/20101127k0000m040132000c.html


これから自分自身の将来は自分自身で守るという時代なのかもしれません。
その中で不動産投資というジャンルがあって安く手に入る。
消費者にとって見たら魅力的な部分が多いです。

それだけに、アプローチする不動産業者も過熱する気持ちもわかりますが少し考えてほしいところがあります。

多くの会社が勤務時間も長くて休日も少ない。
そのため営業マンは入れ替わり。
世間からはブラック企業扱いをされる。
販売したいがために、常識を知らない人間が非道的な営業をする。

「強引・強迫」「長時間勧誘」「夜間勧誘」、「名刺交換」からの営業。
その裏には、それらを強いられている営業マンがいるということです。
これらを消費者に行う以前に、社内では上司から営業マンがされているのです。

だからと言って肯定できる内容では決してないですが、
こういった悪循環を抜け出す環境をつくることが一番会社にとっても消費者にとっても一番いいことのような気がします。



自分で独立してやろうと思った背景にはこういう現状が大きいです。
こんなニュースは悲しいですね。